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「Aくんがいないと パラバルーンができないよ!」 (うんどうかいごっこ~うんどうかい)

2017年10月8日

東福岡幼稚園の年長組は、毎年、うんどうかいの演技でパラバルーンをしています。パラバルーンとは、運動遊びに使う運動遊具のひとつで、円形の薄い布でできています。大きさは数種類あり、数人~数十人が手で持ち上下に動かすとフンワリと膨らみ、そのまま地面まで下げるとドーム状になり、その中に入ることもできます。また、形を傘や半月、棒状などいろいろな形に変化させることもできます。語源は、パラシュートのような生地を使っているので、パラシュートの『パラ』と、風船のように膨らむのでバルーンの『バルーン』を組み合わせたもので、この運動遊具を考案された方が考えた造語です。

子どもたちは、年長組に進級した時からうんどうかいでパラバルーンをすることをとても楽しみにしており、1学期から少しずつパラバルーンに親しみ、いろいろな遊び方ができることを、体験していきました。

9月になり、うんどうかいの練習を始めました。パラバルーンを使った演技練習も始まり、年長組の子どもたちは大喜びで取り組んでいました。A君は、1学期のパラバルーン遊びにはとても喜んで参加していたのに、2学期からの演技練習には、「やりたくない」と参加を渋るようになりました。初めて経験することやいろいろと変化していくことにとても不安を感じることが多いA君は、やはり演技練習には不安を感じている様子でした。それで、いつかA君が自分から参加したくなる日が来ることを期待して、A君は見学参加ということにしました。子どもたちは、最初は自分たちが楽しむことに精一杯で、A君が参加していないことをそれほど気にはしていませんでした。それからしばらくたったある日、ある子どもが「Aくんおいで!」と呼びかけました。しかし、A君は、参加することはありませんでした。数日後、パラバルーンの演技で、最後にドーム状にして皆でその中に入った時、ある子どもが「Aくんがいないと、パラバルーンが(ドーム状にうまく)ふくらまないね」と言いました。すると、ほかの子どもたちが口々に「Aくんおいで!」の大合唱を始めました。その後、A君はパラバルーンの演技練習に参加する日としない日がありましたが、参加した日には子どもたちが「Aくんがいっしょにしたから、パラバルーンがきれいにふくらんだね!!」と喜び、参加しなかった日には「Aくんがいないとうまくできないね」と言い、毎回のように「Aくんおいで!!」「いっしょにやろうよ!!」と決してあきらめることなく、呼びかけました。

そして、うんどうかい当日。なんとA君は、笑顔でフラッグ(大きな旗)とパラバルーンを使った演技『宇宙~SPACE』に自ら参加したのです!!!  お友だちから一緒にしようとずっと誘われたことは、A君にとって嬉しいことだったに違いありません。実際に練習に参加していなくても、A君はみんなの仲間として存在していたからです。うんどうかいの閉会礼拝の時、A君は「うんどうかいたのしかった!!」と皆に聞こえる声で2回言いました。この言葉は、A君の心から自然に出た言葉だったようです。最後に『おわりのことば』(閉会宣言)を大きな声で自信を持って言ったAくんは、きっと、今までに感じたことがないくらいの充実感と達成感と自信を感じていたことだと思います。

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