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あそびとおもちゃ

こどもの気持ち

2017年6月30日

毎年、5月から6月にかけて、幼稚園の先生になるための勉強に短大や大学から実習生がやってきます。私は、実習生に、子どもの時に通っていた幼稚園や保育園の思い出を聞くことがあります。ある実習生は、子どものころに通っていた幼稚園の先生のことが大好きで、それで、自分も幼稚園の先生になりたいと思ったと話していました。また、ある実習生は、ある日、楽しく遊んでいたのに、先生から急に呼ばれて、ほかのことをさせられたことがいまだに嫌だったと話していました。

そういえば、私にも同じような思い出があります。それは、発表会の劇の練習をしていた頃のことでした。お弁当の後で友達と園庭で遊んでいた時に、ほかの友達がやってきて、お遊戯室で先生が呼んでいると私に伝えました。私は、すぐに先生の所ところに行きました。そこでは、劇の練習があっていました。先生から、私は劇の練習に参加するように言われました。私が、自分の役のセリフを言うと、先生からとても上手だとほめてもらいました。さて、私の出番は終わったので園庭に戻ろうとすると、先生から欠席のこどもの代役をするように言われました。「え?どうして?? 代役ならほかのこどもに頼めばいいのに・・・はやく、遊びに行きたいのに・・・」 しかし、劇の練習が始まり、私は半分の怒りながら代役をして、劇の練習が終わったことを確認してから園庭に戻りました。何十年たった今でも、その思い出は映像としてはっきりと覚えています。

あれ? と私は思いました。楽しい遊びが中断された思い出があるのに、保育者になった今、子どもたちに同じようなことをしている自分がいるような・・・ これからは、例えば、子どもたちが今しなければならないことや、するべきことを忘れていた時に、自分の考えだけで、「今すぐにしましょう」ではなく、子どもたちの遊びの様子をよく見て、「いつだったら、気持ちよくできるかな?」と考えられる保育者になりたいなと思いました。本当に、反省、反省です。

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