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あそびとおもちゃ

絵本(子どもと絵本の関係とは?)

2019年12月15日

子どもと「絵本」は、どのような関係があるのでしょうか? 「絵本」は、基本的には誰かに読んでもらい、子どもは読んでもらう人を通じてお話の世界を楽しむものだと思います。それは、大人の読書とは異なり、読んでもらう人や、その場所に一緒にいる人たちといろいろな気持ちを共有する、そのような楽しみもあるのではないでしょうか? また、子どもは文字が読めなくても、ひとりでページをめくり、ひとりでそのお話の世界を楽しんだり、文字が読めるようになると、文字を読むことを楽しみながら、自分なりに文章を解釈し、お話そのものを楽しむこともあります。

今、幼稚園では、縄跳びに興味を持った子どもたちや、保育終了後の体操教室で課題を出された子どもたちが、一生懸命に縄跳びの練習をしています。幼稚園だけではなく、家庭でも練習している子どももいるようです。

A君は、家庭でも体操教室の課題を一生懸命に練習しているそうです。でも、すぐに課題をこなせるわけではなく、なかなか本人の思うような結果が出なくて、それでも練習を頑張っているそうです。頑張っているのだけれど思うようにいかないときに、A君の心を落ち着け、気持ちを切り替える手助けをしているものが、「絵本」なのだそうです。

幼稚園では、一週間に一回、全学年幼稚園の「絵本」を貸し出しています。日頃から「絵本」に親しみ、絵本やお話の世界の楽しさを知っているA君は、一度、現実の苦しい世界から、自分が安心でき心を落ち着けることのできる世界に行き、心を整えて、そして、また現実の世界に戻っているのだと思います。

子どもと絵本との大切な関係を、Aくんからまた一つ、学びました。

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