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変身願望?

2018年9月23日

東福岡幼稚園は、筥崎宮のすぐ近くにあります。毎年9月には、筥崎宮のお祭り『放生会』があり、幼稚園の子どもたちも、「地域の様子を知る、地域の行事に親しむ」の目的で、放生会の見学に出かけます。いろいろなお店の前を通り、あんなお店がある、こんなお店がある、あれがほしいこれがほしいなど、いろいろおしゃべりをしながら歩いて行きます。しかし、そのおしゃべりがピタッと止まるのが、お化け屋敷の看板の前です。お化け屋敷の中は見ることはできませんが、看板を見ただけで「こわい~」と立ちすくんだり、泣き出したり・・・でも、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と自分で自分を励ましながらそろりそろりと歩く子どももいます。お化け屋敷の前を通り過ぎると、また賑やかなおしゃべりが聞こえてきます。

子どもたちに一番人気があるお店は、『お面やさん』です。その年にTVなどではやっているキャラクター物、毎年必ずあるアンパンマンなど、たくさんの種類のお面があります。何かのアニメのキャラクターなのでしょうか?今年は、きつねのお面もありました。子どもたちは、それぞれ「アレ知っている!」「これ、買ってもらった」「あのお面がほしい」と、おしゃべりも最高潮に達します。今まで、たくさんのお店の様子にビックリしておとなしくしていた子どもも、急におしゃべりを始めます。

なぜ、子どもたちは、そんなにもお面に魅力を感じるのでしょうか? そういえば、私自身も子どもの頃、お面がほしくて買ってもらうまでそのお店の前で、ダダをこねた様です。(自分の記憶ではなく、祖父と母の記憶なのですが)それも、なぜかカッパのお面だったとのことです。しかたなく母はそのカッパのお面を買い、私にかぶせたところ、なんともピッタリだったとか!? これは、私の憶測ですが、子どもたちがお面に魅力を感じるのは『変身願望』から来ているのではないでしょうか? より素敵な自分になりたい、より大きな自分になりたい、より強い自分になりたい。子どもたちがTVで見たヒーローになりきり、見えない敵と戦ったり、アイドルになりきって、見えないファンの前で歌って踊って、手を振ったり。この様な姿は、よく見られることです。この願望を、よりはっきりとしたイメージで表すのが、お面なのだと私は思います。大人でもお面をかぶると途端に、普段、人前で演じている自分ではない自分が別のキャラクターとして出てくる様な気がします。大人の場合は、普段つけているお面を一度取り、他のお面に付け替えるという感覚だとは思います。

子どもも大人も持っているであろう『変身願望』を満たし、時には自分ではない自分を演じることで、より素敵な自分になってみたり、大人の場合は、それで息抜きができるのならば、もしかすると、時には、お面は必要なのかもしれませんね!!

確かにお祭りで売っているお面は、安価ではないと思います。買わない、買えないにしても、お面やさんの前で立ちどまり、少しの時間、子どもも大人もお面をかぶったつもりで、心の中で変身してみるのも必要かもしれませんね。

幼児教育の大切さ ~何が育っているの?~

2018年8月19日

8月の始めに行われた研修で、大豆生田(おおまめうだ)先生のお話を聞きました。大豆生田先生は、NHKテレビ番組の『わくわく子育て』に時々出演されている方です。先生は、大学卒業後に、男性保育者として幼稚園の先生(実践者)を経験され、その後大学の先生(研究者)となられたとのことでした。実践者としての経験を例としてお話されるので、保育の現場で働く私にとってはその内容はとても理解しやすく、「自分にも同じような経験があったなぁ。なんで、あの時気がつかなかったのかな?」「今ならまだ間に合う!!!」「今度は、必ずこうしてみよう」など、お話を聞きながら、反省したり、アドバイスを受けたり、新しい方法を自分なりに見つけることができました。

今回の研修では、大豆生田先生は、①乳幼児期の教育の大切さとは? ②保育の現場(幼稚園や保育園)で保育者はどのようなことを実践しているのか? ③子どもは保育の中で、どのような経験をして、どのようなことを学んでいるのか? を、私たち保育者が、子どもたちの保護者や一般の人たちにわかりやすく具体的な形で伝え、興味を持ち、理解していただくことがとても大切だとおっしゃいました。今までもそうなるように努力はしていたつもりなのですが、わかりやすい方法で伝えていたのか?と考えると、まだまだだったと反省しました。

幼児期に質の高い教育を受けた子どもは、自尊心が高く、大人になっても生活が安定し、決してお金持ちでなくとも自分は自分なりの生活で幸福だと感じるとの研究データーを例にしたお話もされました。この研究は、アメリカのヘックマンの「ペリープリスクール」の研究でした。ペリー地区は、貧困の地区でしたが、この地区に住む3歳の子どもたちを二つのグループに分け、3年間、半数の子どもたちに質の高い幼児教育(幼稚園に通園する)を受けさせ、残りの半数の子どもたちは、それまで通りの生活(幼稚園には通園しない)をしたという研究です。その3年間では、子どもたちの生活などに関する結果に大きな違いはなかったそうですが、彼らが大人になるにしたがって、だんだんと結果が出たとのことでした。その結果は、学校に行って勉強することを楽しんだり、仕事を長く続けたり、生活に幸福感を感じたり、自分や人を大切にする、そのようなことだったそうです。たった3年間の教育で、その後の生活に差が出たと知り、私たちが実践している幼児教育が、いかに大切なことなのか? 場合によっては、ひとりの人間の将来を決定してしまうのではないか?ということも考え、自分がしている保育の重大さに、今まで以上に責任を感じた講演会でした。

話は変わりますが、宮西達也(みやにし たつや)さんという絵本作家がいらっしゃいます。宮西さんの作品の中に、恐竜を主人公にしたシリーズがあります。絵は独特でとても個性的です。しかし、その内容は、どの話も、人と人(恐竜と恐竜)のふれあいや愛情がテーマとなっており、その大切さが語られています。宮西さんの絵本に『ぼくにも そのあいをください』という絵本がありますが、私はこの絵本が乳幼児教育の大切さや素晴らしさを伝えているように感じました。恐竜の子どもが、ある日ティラノサウルスに出会い、命が危険な時にティラノサウルスから身を守ってもらいました。そしてその恐竜の子どもは大人になり、お父さんになりました。彼は、自分の子どもがほかの恐竜から食べられそうになった時、ずっと前にティラノサウルスが身を挺して自分を守ってくれたと同じように、自分の身を挺して自分の子どもたちを守ったというお話です。作者の宮西さんは、幼い時に経験したこと(教育)が、その人の人生に大きく影響するということを、みんなに絵本を通して伝えているのではないでしょうか?

なが~いなが~い文を、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。幼児教育の重大さを、しっかりと胸に刻み、2学期を迎えたいと思います!!!

 

カラスが かぁ~『My first 果樹園』

2018年7月29日

😀幼稚園には、ルールがとても簡単な🍀ボードゲームがいくつかあります。 『 My first 果樹園 』もその一つで、🧒年少組でも十分に楽しむことができるゲームです。

どのようなゲームか説明しますね。 果樹園には🍎🍇🍋🍏4種類の果物(赤・青・黄色・黄緑)が沢山実っています。👫ゲームの参加者は順番にサイコロを振ります。サイコロの目も果物の色と同じ4色あり、出た目の色と同じ果物を一個または2個、収穫できます。しかし、サイコロの目には、🐦カラスも描かれています。サイコロで🐦カラスが出た時には、果物を収穫することはできず、🐦カラスの人形が一歩果樹園に近づきます。🐦カラスがゲームの👫参加者よりも先に果樹園に来ると👫参加者の負け。参加者が🐦カラスよりも先に果樹園の果物を全部収穫すると、👫参加者の勝ち。と言うゲームです。👫参加者一人一人の勝ち負けを争うのではなく、👫参加者が協力して、🐦カラスに勝つか負けるかを楽しむゲームです。

このゲームを子どもたちが😊楽しんでいた丁度その時・・・・  園庭が🐦「かあ~ かあ~ かあ~」と、とても騒がしくなりました。園庭には、🌳スモモの木と🌳リンゴの木がそれぞれ一本ずつあります。その🌳リンゴの木に、本物の🐦カラスが沢山来ていました。そして、なんと、やっと大きくなりかけた🍏まだ青いリンゴを、それぞれの🐦カラスが一個ずつ口にくわえ、飛び去ろうとしていました。🐦カラスの声と、次々にやってきて🍏リンゴをくわえて飛び去ろうとする🐦カラスの姿に、保育室にいた😲子どもたちは、ビックリ!!!!! 自分たちが楽しんでいたゲームのそのままの光景が、現実のものとして、目の前で起こっていたのです!!!!! その後、🍏リンゴが全てなくなりまで、🐦カラスは、何日も何日も園庭にやってきました。(襲来と言う言葉の方が適切かな?)

今までは、このゲームでサイコロの目の🐦カラスが出ても、それほど危機感はなかったのですが、この日以来、このゲームで🐦カラスの目が出ると、なんとなく、😮危機感を感じるようになった子どもたちです。

 

子ども豊かな遊び・学びの両輪

2018年7月15日

6月23日に、『幼児教育実践フォーラム』の研修に参加しました。その時に、私が日頃から感じていたことが、すっきりとした形の理論として、「そうそう、この様な事だったのよね」とまとめることができ、とても嬉しく思ったことを、今回はお話しします。

【子どもの豊かな遊び・学びの両輪】として,子どもの遊びには、『孤独な科学者としての学び』と『社交的な法律家としての学び』があると、講師の先生はお話されました。なんだか、とても難しそうなお話のように思えますが、「そうそう、子どもたちの遊びってそうなのよ」と、日頃、私たち保育者が幼稚園で子どもたちの当たり前の姿として見たり、すでに知っていることが、そのことだったのです。

では、『孤独な科学者としての学び』とは、どのようなことなのでしょう? 例えば、子どもが、積み木を一生懸命に積んでいる姿をよく目にします。大人は、もっともっとと、できるだけ高く積むことを願い、まだまだいけると応援します。すると、突然、子どもはニヤッと笑い、せっかく積んだ積み木を自らの手で、崩してしまうことがあります。この様な遊びは、年齢が低いほどよく見られる遊びです。大人は、「あ~あ」とがっかりしてしまいますが、子どもは、そうではありません。では、なぜ、子どもはせっかく高く積んだ積み木を、自らの手で崩してしまうのでしょうか? もう少ししたら倒れそうだから、自分が怪我をしないように安全策として崩してしまうのでしょうか? そうではなさそうです。子どもは、「今、積んでいる積み木を崩したらどうなるのだろう?」 「また、次も同じように積むことができるのだろか?」 「次は、どのような積み方をしてみようか?」「さっきよりも、もっともっと高く積むことができるかもしれない」などなど、自分で仮説を立て、いろいろな実験をして、それを検証し、結果を導き、「自分の思った通りだった!!」とか「予想と異なったのは、どうしてだろう?」とその子どもなりに考え、黙々と実験を繰り返し、そして子どもは自らいろいろなことを学んでいく、そのような姿から、『孤独な科学者』と表現されるのでしょう。

もう一つの『社交的な法律家としての学び』とは、どのようなことなのでしょう? 子どもがお友だちや保育者と遊ぶときに、遊びの中で、ごく当たり前に行っていることなのです。例えば、自分が使いたいおもちゃをお友だちが使っている時に、そのおもちゃとよく似たおもちゃを持ってきて、それを「はい」と言って渡し、ほしいおもちゃを手に入れる、また、いろいろと自分に有利な理由を言って相手がよくわからないうちに、そのおもちゃを自分の物にしてしまう、遊びのルールの理解がお互いに違ってそれで喧嘩になった時に、自分の考えと相手の考えの共通点を見つけ出し、話し合って解決して、どうにかしてその遊びを続けようとする、など相手と交渉したり、駆け引きをしたり、解決したりする。 このような姿は、子ども特有のものではなく、大人とよく似た姿だと思いませんか? もちろん、子どもは最初から、このようなことがで自然にできたわけではありません。大人や、お友だちやいろいろな身近にいる人たちの姿を見て、いろいろな方法を駆使することで人間関係がうまくいくことを知り、自分で試してみて何度も失敗し、また、成功して誉められ、沢山の経験をして、そして学んでいくのだと思います。みんなのルールに基づいた合法的な方法を学び、人間関係の作り方を学び、まるで、法律家のように自分でいろいろな問題を解決していく能力を身に付け実行することから『法律家』と表現されるのでしょう。

子どもの行動や遊びには、ひとつひとつ大きな大切な意味があることを、私たち大人は、もっともっと知り、考えていかなくてはいけませんね! 子どもの姿を見ながら、「今、こんなことを考えているのかな?」と想像してみることも、とても大切なことですね!!

 

 

たのしいね!おんなじ気持ちだね!!

2018年6月10日

私たちの幼稚園には、日本以外の国籍の子ども👫や、ハーフの子ども🤠が在籍することがよくあります。ここ数年は、国際色豊かで、冬に計画する『せかいりょこうごっこ』では、その子どもたち👫の保護者🙎に講師をお願いして、いろいろな国のことを、幼稚園の子どもたち👯にわかりやすく伝えていただいています。

その子どもたち👫の中には、日本語がまだよく理解できない子どももいます。保育者👩やお友だち👯が日本語で話す時、その言葉はなんとなく理解できるものの、保育者👩や周りのお友だち👯の行動を見て、それを真似する時もあります。お互いの言葉がなかなか通じないからと言って、その子どもたち👫と一緒に楽しく遊ぶことができないわけではありません。

例え、言葉で伝えあうことができなくても、一緒におんなじ気持ちになって遊ぶことはできるのです。このような時に、お助けマンとなるのは良質なおもちゃなのです!! 特に、偶然性のアナログのゲームが、一番のコミュニケーションツールとなるのです。

もし自分が、言葉も文化も何もかも全く異なる国に行ったとしたらとても不安でたまらない😂はずです。そのような時に、親切な誰かが、言葉が通じなくても一緒に遊ぶことができる遊びに誘ってくれて、その遊びの時間が自分にとってとても楽しい😊時間になったとしたら、その人を通じて一緒に遊んだ人やその国にに親近感😍を持ち、これからはその人を頼りにして、ここで生活していこう😐と思うのではないでしょうか?

私が、一番シンプルで、一番ルールがわかりやすいと思うおもちゃは、『ステッキー』と言うおもちゃです。赤・青・黄の三色の色がついたサイコロを順番に振り、サイコロと同じ色のスティック(棒)を、引くというゲームです。これなら、例え言葉が全く通じなくても、大丈夫!!

先日、まだ日本語をほんの少ししか話すことができない子ども😃と、初めてこのゲームをしてみました。その子ども😃は、すぐにルールを理解し、何度も何度もそのゲームを楽しみました。幼稚園に入園して、初めて不安のない、本当に楽しい時間を過ごせたのかもしれません。

しかし、忘れてはならないコツが一つあります。初めてゲームをする時は、子どもの年齢が低いほど、保育者👩または大人とその子ども🧒が、1対1ですることです。なぜなら、もし、他にそのゲームをすでに経験したことがある子どもが一人でもいると、その子どものペースになってしまい、初めてする子ども🧒は、そのゲームをその子どものペースで十分に楽しむことができないからです。もし、経験したことがある子どもがどうしても一緒にしたいと言った時には、私は「このゲームが一度終わったら、すぐに入れてあげる」と約束します。そして、その約束は必ず守ります。

さて、わたしとゲームを楽しんだ子ども😃は、その後どのように過ごしているかと言いますと、他の子どもたち👯と同様に、毎日いろいろな遊びを積極的に楽しみ、わたしにとても親しみを感じている様です。まだまだ、園生活のいろいろな場面でのその子ども😃の不安は尽きないと思いますが、一緒に遊んで、一緒に楽しんで、おんなじ気持ちになったことで、そも子どもは、幼稚園を好きになり、以前よりも安心して過ごせる場所だと感じていることでしょう。今度は、他の子どもたちも誘って、『My first 果樹園』のゲームをしてみようかと考えています。そうすれば、他のお友だち👯との心の距離も、もっともっと、縮まることでしょう。

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