2023年6月の過去ログ
互いに助け合うこと
東福岡幼稚園理事
東福岡教会協力牧師
松見 俊
東福岡幼稚園では、年長さん、年中さんが年少さんをお手伝いする場面があり、多少の役割分担も園児たちが相談して決めているのでしょう。運動会の巨大パズルやクリスマスのページェント(降誕劇)などその連携プレイは美事です。微笑ましいです。年上の園児たちはお手伝いにやり甲斐を見つけて生き生きとします。理事としてこのような姿を見ていると小規模幼稚園ならではと思います。一つの組が大人数で構成されていれば、他の組の後輩たちの面倒を見るなどということは難しいと思うからです。
しかし、そのような嬉しい、微笑ましい光景を見て想うことがあります。お兄さん、お姉さんが後輩の面倒を見ている、そのお姉さん、お兄さんの保護者たちは微笑ましいと考えるでしょう。しかし、いつも助けられる側の園児たちの保護者たちはどのように感じるのでしょうか?「助けてあげる子」と「助けてもらう子」が一方的に固定されてしまったら、保育上良くないことかも知れません。しかし、実は助ける子が後輩たちから助けられる場面、助けられる子が先輩を助ける場面もたくさんあります。その時には、保育者や保護者の方々は思い切り誉めて欲しいのです。お兄さんやお姉さんにしてもらった喜びが、次の年下の子どもたちを世話しようという意欲に繋がっていくのです。ご家庭においても「相互に」助け合うことが重要ではないでしょうか。兄弟姉妹がいない場合は保護者の方々がお手伝いで助けられた時には「ハグ」してあげましょう。
皆さんのお子さんたちは年齢的にもう大きくなってしまわれたかも知れませんが、私たちの子育ての場合は小児科医の松田道雄『育児の百科』が助けになりました。いろいろな育児書を読むと何が何だか分からなくなりますが、良い本であったと思います。松田道雄についてはいろいろな評価があるかと思います。私は育児の専門家ではないので、自信はありませんが、あくまでも私と私の妻の推薦本です。
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