子育て・あのね

寝る前の親子のひと時

2025年9月27日

これまで「子育て・あのね」では、教育コラムとして教育の専門家の方々にコラムを書いて頂いていましたが、今回から、数名の教職員で子育て体験談を書いていきたいと思います。

子育ての中では色々な思い出がありますが、その一つは寝る時に子どもに話した、創作話のことです。夜になり「さあ寝ましょう」と言って準備をし、みんなで布団の中に入っても、子どもはなかなか寝むくならないようで「パパ、遊ぼう~」とか「なんかしたい~」と言い出した子どもを寝かすために「どうしたらよいのかな~」と考えた中で始めたのが、私の創作話でした。

内容は完全に思い付きでした。例えば・・・ある時、○○くん(長男の名前)という一人の子どもが山に行きました。川があり、どうやって渡ろうかと考えましたが、よくどうしていいかわかりません。そこにくまさんがやってきて、木で橋を作ってくれて、川を渡りました。今度は鳥がやってきて「一緒に行こう」と言ってきました。すると大きな岩があったので、鳥につかまって飛んで越えていきました・・・といった、終わりのない、よくわからない話です。とりあえずたくさん動物が出てくれば、子どもは「次は何が出てくるんだろう」と言って聞いてくれて、そして、いつの間にか寝ていました。

とりあえず、寝かすという目的は果たせたので良かった~と思いながら自分も寝ました。

この方法で寝かすことで、時々困ったのは、次の朝に、早く起きてきた子どもが、「昨日の話の続きをして~」と言ってきた時です。「また寝る時にね~」と言っても、「今お願い」と言われることもしばしばありました。

子どもたちはだいぶ大きくなりましたが、今でも、私が話をしたことを覚えているようで、「寝る時のあのパパの話は楽しかった~」と言ってくれることもありました。子どものためにどうしていいか分からない中、なんとなく行ったことが、子どもたちにとっては大きな思い出になっていることもあるのだなと思わされた一つの出来事でした。

gotop