お友だちと遊んだら、楽しかった!
2017年度が始まり、1か月がたちました。今年度も、よろしくお願いいたします。
ついこの前まで年中組だった子どもたちも、年長組に進級したとたんに、多くの子どもの顔つきが変わり、お当番の仕事も自主的に楽しみながらする様子が見られるようになりました。この子どもたちは、3月までは、各自、好きな遊びを楽しんおり、このメンバーが集まって自主的に集団遊びを始める姿を、私は見たことがありませんでした。しかし、しかし、あることがきっかけとなり、4月中旬からは、毎日のようにこのメンバーが全員参加して『高鬼』(鬼ごっこの一種。鬼以外は、高いところに上ることができる。鬼は、地面または床にいる子供にタッチすることができ、タッチにより鬼を交代する遊び)を自主的に始める姿が見られるようになったのです。
そのきっかけとは・・・年長組のみの午後保育が始まった初日のことでした。午前保育で降園する年少組、年中組のために、園庭のおもちゃは倉庫にかたずけました。年長組の昼食が終わった後に、私は倉庫からおもちゃを出すのをすっかり忘れていたのです。年長組の子どもたちは、おもちゃがないことに気が付きましたが、すぐに一人の子どもが「たかおにするもの、このゆびとまれ!」と呼びかけました。すると、昨年度まではその言葉も耳に入らず、自分の遊びにばかり熱中していたメンバーが、すぐにその呼びかけに応じたのです!!すると、次々にほかの子どもたちも集まってきて、『高鬼』が始まったのです。
そして、翌日の同じ時間。今度は私は忘れたふりをして、おもちゃを出しませんでした。するとまた、前日と同じように『高鬼』が始まりました。その翌日も、翌日も、翌日も・・・
子どもたちは、自分たちで自主的に、それも年長組全員で集団遊びを始めました。この様子は、私が最も望んでいたことでした。しかし、当分は、無理だろうとあきらめていたことでもありました。これから、年長組の子どもたちは、幼稚園のリーダーとして、また、集団としての核になっていかなければならない子どもたちです。まだまだ幼いなあと感じていた、この子どもたちに、新たな可能性を感じました。そして、私の縁の子どもたちは、やっぱり、人と砂と水があれば自分たちで遊びを作っていくことができる創造性豊かな子どもたちなのだと、