おおきい? ちいさい? ちゅうくらい?
10月31日に、毎年恒例の「いもほり遠足」に全園児・全職員・未就園児クラスの子どもたちと保護者で行きました。雁ノ巣レクレーションセンターのいも畑はとても広く、見渡す限りいも畑が広がっています。畑に着くと子どもたちは大喜び!! 皆で一斉においもを掘ります。
東福岡幼稚園は、みんなで収穫したお芋を集めて、沢山収穫できたことを喜び、後でみんなに平等に分け、お家に持って帰ります。いもほり遠足の後に予定している「やきいも」や「さつまじるパーティー」のためにもおいもを少し幼稚園に置いておきます。みんなで分けるのは、神様から大切な食べ物を頂いたことをみんなで感謝し、収穫をみんなで喜ぶという意味があるからです。
畑でおいもを掘った時に、子どもたちには一つの課題が与えられます。それは、自分で掘ったおいもを「おおきいおいも」「ちゅうくらいのおいも」「ちいさいおいも」に自分で仕分けすることです。この仕分けは感覚で行うものなので、人によって少し異なります。しかし子どもたちは最初はその基準がわからず、仕分けする箱の前で戸惑ってしまい、収穫したお芋を手にじっと立っています。仕分けを補助する保育者が、「これはおおきなおいもだから、こっちの箱に入れてね」とアドバイスをしていきます。何度か自分で箱に入れるうちに、多くの子どもたちが自分の感覚で上手に仕分けができるようになっていきます。
なぜ、子どもたちは、短時間で感覚としての仕分けができるようになっていったのでしょう? たぶんそれは、何度も同じ経験を、最初はアドバイスを受けながら、そしてその基準を自分なりに感覚として理解し、それを繰り返したからではないでしょうか? この姿を見ていると、繰り返しの経験がいかに大切なことなのかが解ってきます。毎日休まず幼稚園に登園している子どもたちが、毎日同じ経験を繰り返すことで少しずつ自信を持ち、大きな行事に不安を持ちながらも楽しみに出来るのは、この小さな毎日の繰り返しの経験が自信の基礎になっているのだろうと私は思っています。
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