おもちゃで遊ぶ大切さ(制服のボタン)part1
幼稚園の園児は、毎年
5月の連休後に衣替えをして、
制服が冬服から夏服に替わります。冬服には小さなボタンが3個と大きなスナップが2個あります。
新入園児の
子どもたちにとっては、このボタンやスナップをかけたりとめたりはずしたりすることは、至難の業です。登園後に冬服を脱ぐ時にも、降園準備で冬服を着るときにも、常に
保育者の手伝いを必要とします。衣替え後の夏服には、大きなボタンが3個しかありません。
新入園児の中には、夏服になったとたんに一人でボタンをかけたりはずしたりすることができるようになる
子どももいますが、
幼稚園に入園するまで、そのような
経験が全くない
子どもがたくさんいるということも事実です。
では、ボタンやスナップをかけたりとめたりはずしたりするのに、必要な主な技術として
どのようなことが考えられるでしょうか? ①親指と人差し指でボタンやスナップをつまむ ②ボタンをボタンホールに入れる・スナップを重ね合わせる ③ボタンホールに入れたボタンを親指と人差し指で引っ張る・重ね合わせたスナップを指で押してとめる以上の3つが考えられます。
幼稚園の
子どもたちは毎日の
制服の着脱だけでその
技術を獲得したり、ボタンやスナップが上手になっていくのでしょうか? それだけでは、やはり時間もかかり、
子ども自身もできない
苛立たしさが積り、
制服の着脱がだんだん
嫌なことになってしまいます。そして、楽しいはずの
幼稚園生活までもが、
嫌なイメージになってしまうと考えられます。
では、どのようにすれば、子どもが嫌がらずに、自然と難しいボタンやスナップに必要な
技術を身につけていくことができると思いますか? それは、
子どもが
一番好きなことをすることで、だんだんとその
技術を身につけていくことができるようになるのです。 この続きは、『おもちゃで遊ぶ大切さ(制服のボタン)part2』でお話しすることにしましょう。