おもちゃの選び方
毎年、夏に幼稚園で開催している「おもちゃの広場」や、私が個人的に参加しているグッド・トイ委員会(質の良いおもちゃを紹介したり、良いおもちゃで遊ぶことが出来るイベントなどを企画)にボランティアとして参加しているときに、次のような質問を受けることがあります。🤔「我が子に合ったおもちゃは、どれでしょうか?」と言う質問です。
初めて会った子どもに合うおもちゃを紹介することは、🙄かなり難しいことです。しかし、まず、最初に言えることは、子どもの年齢です。🤗その年齢に合ったおもちゃはどのようなおもちゃなのかを考えます。同じ年齢でも、一人一人の発達は異なるので、その子どもが今どのような発達段階なのか?また、どのようなことに興味をもっているのかを観察します。そして、いくつかのおもちゃを選び、子どもと一緒に遊んでみます。すると、😍その子どもが今、好きなおもちゃの候補がいくつか上がってきます。そこで「このようなおもちゃに、お子さんは興味があるようですね。興味のあるおもちゃがお子さんにとって、一番良いおもちゃだと思いますよ。◎歳くらいのお子さんだとこのようなおもちゃで遊ぶことで、🌈こういった発達が促されることでしょう。」とお答えしています。
先日、幼稚園の園庭で🧒年少組の男の子が砂遊びをしていました。その子どもは、砂遊びが好きで、よく砂遊びをしているのですが、その日は、一人で黙々と遊んでいました。いつもと同じように塩化ビニールパイプ(塩ビパイプ)を使っているのですが、その使い方が今までとは少し違っていました。少し間をあけた二つの小さなバケツの上にパイプを渡し、パイプの中に💦水を流していました。地面が少し傾いていたので、💦水はゆっくりちょろちょろ流れていました。しばらく遊んでいると、片方のバケツからパイプが落ち、💦水はスピードを増して流れて行きました。その子どもは、もう一度パイプを二つのバケツに乗せ💦水を流しました。次に片方のバケツを取り、パイプに💦水を流し、それぞれの💦水の流れ方と二つの条件の違いを確かめていました。
もし、あなただったら、🧒この男の子に、どのようなおもちゃをすすめますか? この子どもは、TVの『ピタゴラスイッチ』が好きだと保護者から聞いています。
おもちゃの候補の一つとして、私は【クーゲルバーン】を考えました。【クーゲルバーン】は色々な種類がありますが、坂道にビー玉などを転がして遊ぶおもちゃです。もうすぐ年中組になる子どもなので、自分で坂道を組み立てて遊ぶことが出来る種類のものを紹介してみようと思いました。自分で組み立てることで、色々な坂道を作ることができ、上手くビー玉が転がることもあれば、、途中で失敗することもあります。自分の予想とは異なったときや、思い通りにならないときに、どこに原因があるのかを考え、何度でもやり直すことが出来ます。物事は😊うまくいくときも、😖うまくいかないときもあることを遊びの中で学んでいきます。自分が挑戦することで、😇何度でもチャンスが与えられることを学ぶこともできます。物の角度や傾斜で、転がすもののスピードに変化が現れることを、知ることもできるでしょう。また、物事には、始まりと終わりがあることも学ぶことでしょう。たった一つのおもちゃから、🌈これから生きていくために必要な事もたくさん学ぶことが出来るのです。❣
でも、子どもには、ただ、👀「こんなおもちゃが幼稚園にはあるけれど、遊んでみる?」としか言いません。もし、🧒この男の子がその時に興味を示さなかったら、私にとっていくら素敵なおもちゃでも、その時は潔く💔諦めます。そして、しばらくまた、その子どもの様子をよく観察して、同じような遊びをした時にもう一度勧めてみるつもりです。なぜなら、大人も子どもも、興味のある物しか本当には💖楽しむことが出来ないと思うからです。💞楽しく遊ぶことが出来るおもちゃが、今のその子どもにとって、一番必要で、楽しく遊びながら一番多くの学びを得ることが出来るおもちゃだと思うからです。