おうちでも、ようちえんにあるおもちゃであそびたい!
「おかあさん、ようちえんにあるおもちゃであそびたい!
」 この言葉は、1学期に年中組の数人の
園児が発した言葉です。
幼稚園の朝や昼食後の自由遊びの時間、そして、保育終了後の預かり保育の時間に、
子どもたちは自分で選んだおもちゃで自由に遊んでいます。いろいろなおもちゃで遊んでいるうちに好きになったおもちゃがいくつかあり、そのおもちゃで家庭でも遊びたいと思ったようです。
なぜ、子どもたちはそのように感じたのでしょうか? その理由はいくつかあるのでしょうが、①幼稚園で遊んだおもちゃが、その子どもの現在の興味にぴったり合い、とっても楽しかった。 ②幼稚園で遊んでいるだけでは時間が足りなくなり、遊びの続きを家庭で継続したい。 ③自分が遊んで楽しかった経験を、一番大好きな家族にもぜひ伝え、一緒に楽しい時間を過ごしたい。というのが、その大きな理由なのでしょう。
子どもたちの「おかあさん、ようちえんにあるおもちゃであそびたい!
」の言葉が、
子ども自身の思いから家庭にも伝わり、
保護者から、「子どもの話しているおもちゃは、どのおもちゃですか?
」と質問されることが、何回かありました。私は
その子どもが普段遊んでいる様子を、例えば誰とどのように、また、その時の
子どもの表情
などをできるだけ具体的に、またなぜ
その子どもが、今そのおもちゃに興味を持っているのかも、子どもの発達段階も考えて伝えるようにしています。
その子どもが自身の発達にとって必要だと感じ、、自分自身で選んだおもちゃです。
わが子の様子を嬉しく思った
保護者は、さっそくおもちゃ専門店に行き
子どもから聞いたおもちゃを購入したとのことでした。
さて、コロナの影響でなかなか外出ができなくなり、夏休みの家族での楽しい思い出も作りにくくなった今、
子どもと一緒に家庭で、そして
子ども自身が選んだおもちゃで
家族で遊ぶ、こんな素敵なこと
はほかにないと思いませんか?
幼稚園にあるおもちゃは全てアナログのおもちゃばかりです。そして
幼稚園にあるアナログのゲームは、ほとんどが偶然性のゲームです。ですから、必ず大人が勝つ
というわけではありません
。家庭や
幼稚園で
子どもたちが、普段は勝てるはずのない
大人に勝つ経験をして、
自信を持ったり、
満足したり、
得意になったり、そのようなことも
子どもにとっては
必要なことかもしれませんね。