過去ログ
風を感じる(凧上げ)
😀年中ほし組の子どもたちは、ビニール凧を自分で組み立て、自由に絵を描いて、ステキな凧を作りました。
そして、1月19日に、⛩筥崎宮の参道に👫みんなで凧上げに行きました。
園に戻ってきた👫子どもたちは、ほっぺたを真っ赤にして、とっても嬉しそうでした。👧🏻A子ちゃんは、少し興奮した様子で、「こっちから走ったら、凧が上がったんだけど、こっち(反対方向)から走ったら、凧があんまり上がらなかったの」と報告してくれました。👩🏻私は、「へえ~、そうだったの? 👧🏻A子ちゃんは、どうしてそれがわかったの?」と聞いてみました。👧🏻A子ちゃんは「あっちとこっちから走ったから」と答えました。👧🏻A子ちゃんは自分の体験から、風を感じ、風の吹く方向を知ったのです。なんと素晴らしい体験をしてきたのでしょう!! そしてもう一人。👦🏻B男くんは、👧🏻A子ちゃんと同じようにあっちからとこっちから走り、反対方向から走った時に、凧が思うように上がらず、😂悲しくてエンエン泣いてしまったそうです。👦🏻B男君も、やっぱり👧🏻A子ちゃんと同じように、素晴らしい体験をしたようです。狭い園庭では、決して感じたり知ったりすることができなかったことでした。⛩長い参道を、自分で走って凧上げをしたからこそ感じた風!!
誰かから教えられたものではなく、自分で💖感じたことは、心に、頭に残り💘、「🙄どうしてかな?」と考えることにつながっていきます。👧🏻A子ちゃんも、👦🏻B男君も、本当に素晴らしい体験をしたことを、私はとっても嬉しく❣思いました!!
きのうも、きょうも、あしたも・・・やっぱり積み木
😊明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。😀今年も、幼稚園や子どもたちの様子などを、いろいろな話題でたくさん発信していきたいと思っています。
年少組のA君👦🏻は、以前から積み木が好きで、時々遊んでいました。昨年の11月頃からよく遊ぶようになり、最近は小さなレンガブロック積み木をたくさん積んで、🎄クリスマスツリーのような形を作ることに熱中しています。その積み方をよく見てみると、ひとつひとつの積み木の間を約5ミリづつあけて積んでいるのです。どうしてA君👦🏻がこの積み方を知ったのか? またこの積み方にこだわっているのかが、私には、わかりませんでした。最初は、新しい積み方を発見し、嬉しかったのだと思っていました。しかし、それにしても、いつも同じだとそのうち飽きてくるだろうと予想していました。しかし、A君👦🏻はずっと繰り返して同じ積み方をして、いつも嬉しそうにしています。どうしてA君は毎日同じことをして、こんなに楽しめているのだろう?と、A君👦🏻の姿を見ながら、毎日考える🙄ようになりました。
そして、私自身の経験から、一つの答えが見つかりました😍。私があるスポーツを楽しむ時に、二度と同じことはないと思って、真剣に取り組んだり、成功や失敗を楽しんでいるのと同じではないだろうかと、そう思ったのです。他の人から見れば、いつもいつも同じことをしているように見えるのかもしれませんが、当人は、少しの変化やその時々に感じるスリル、その瞬間にしか味わえないいろいろな感覚を、とてもとても楽しんでいるのです。
A君👦🏻は、きっと、積み木を自分が思っているとおりに並べることができるのか? 昨日よりももっと上手に積むことができるのか? 自分が理想とする積み方に近づいているのか? などなど、いろいろなことを楽しみながら積み木を積んでいるのでしょう。
A君👦🏻の気持ちを推測しながら積み木を積む姿を見ていると、「わあ、すごい!!!」と、⏲時間を忘れて、見入って😍しまいます。
なが~い積み木
幼稚園には、小さな長方形のレンガブロック積み木が4箱あります。👫子どもたちは、この積み木を並べたり高く積んだり、おうちを作ったりして遊んでいます。これに長さの違う積み木が加わると、もっと、積み木遊びが楽しくなり😊、作り方や考え方にも変化🙄が出てくるのではないかと期待し🤗、今年の子どもたちへの保護者の会👨🏻👩🏻からの🎄クリスマスプレゼント🎅🏻に、長さがいろいろ異なる箱入りの積み木のセットをお願いしました。
最初は、いろいろな長さの違う積み木で、どのようにして遊ぼうか🙄と考える子どももいましたが、長さの違いに面白さを見出し、どんどん組み合わせて遊ぶ😍ようになりました。小さなレンガブロック積み木では、建物を二つ作っても、それを繋ぐことはできませんでした。しかし、長い積み木が加わることで、空中回廊を作ることができました。また、エジプトのアブシンベル神殿のような形の建物ができたり、近くの筥崎宮の鳥居を真似して作ったり、キャンプファイヤーの槇のように組み合わせたりと、今までには作ることも考えることもなかったいろいろな形のものを、👫子どもたちは自ら作るようになりました。そして、自分が遊ぶことだけで満足していた子どもたちが、お友だちが作ったものをよく見たり😀、どのようにして作ったのかを聞いたり🙂、同じ形を作ろうとしたり🤔、それ面白い形だねと褒める😘ようにもなりました。今は、預かり保育に来ている年長組👦🏻👧🏻が、いろいろな形を作ることに💓熱心に取り組んでいます。そして、小さなレンガブロック積み木の遊び方にも💞変化が起こり、スペインのガウディが創ったアパートのような建物を作る子どもも出てきました。
新しいことが良いからと言ってすべて乗り換えるのではなく、今まであるものの良さ💘を認め、そのうえで新しいものを取り入れていくこと❣の大切さを、今、子どもたちが証明🎉しています。
ページェントごっこ
私たちの東福岡幼稚園は、キリスト教の教会付属の幼稚園です。日頃から、讃美歌を歌い、お祈りをして、子どもたちもキリスト教に親しんでいます。キリスト教保育をしている幼稚園で、一年で一番大切な行事は、もちろんクリスマスです。クリスマスは、イエス・キリストがお生まれになられたことを、みんなでお祝いする行事です。それで、毎年12月には、子どもたちは『クリスマス礼拝』をして、全園児でページェントをします。ページェントとは、イエス・キリストが生まれた時のことを劇にしたものです。
子どもたちは、イエスのお母さんのマリア、お父さんのヨセフ、マリアにキリストが生まれることを伝えた天使ガブリエル、野原で夜を過ごしていた羊飼いや羊、羊飼いにイエスが生まれることを知らせた天使、博士にイエスが生まれることを知らせた星、3人の博士たちなど、全園児がいろいろな役になります。どの役も子どもたちが自分で選ぶのですが、一つの学年しかできない役や、また、役によっては人数制限があり、第二希望の役になることもあります。しかし、子どもたちは、それぞれ自分の役に、やりがいや面白さや楽しさを見出し、『クリスマス礼拝』のころには、自分の役が大好きになっています。『クリスマス礼拝』当日は、園児たちの保護者や来賓の方々も参加され、子どもたちは少し緊張しながらも楽しんでページェントを演じます。しかし、『クリスマス礼拝』は、幼稚園で計画された行事・・・子どもたちは、今年は何の役をしようかと楽しみにはしているのですが、「ことしもページェントがしたいです」と子どもたちが自主的に計画する行事ではありません。
では、子どもたちは楽しんではいるものの、やはりやらされているだけで、このページェントが終わってしまうのでしょうか? 子どもたちの様子を見ていると、決してそうではないことがよくわかります。たとえば、トイレに行きながら鼻歌で自分の役の歌を歌ったり、園庭に出るために友達と一緒に靴をはき替えながら、他の役の歌を歌ったり、おままごとの最中に一人の子どもが振り付きの歌を歌いだすと、近くにいた子どもがそれを真似して一緒に振り付きで歌い、ふたりでにこにこしながら何度も繰り返していたり、そのような様子がよく見られるようになります。時には、年齢の高い子どもたちは、勝手に替え歌を作ってゲラゲラ歌いながら楽しんでいることもあります。そして、2学期の終園式の日には、どの役も人数に関係なくしてみたい子どもがみんなして良いという『ページェントごっこ』をしています。クリスマス礼拝と同じ役を希望する子どももいれば、他の学年がしていた役になり、歌も台詞もとても正確に再現する子どももいます。今年の終園式のページェントごっこでは、マリアの役に6人がなりました。年長組が1人、年中組が1人、残りの4人は年少組でした。マリア役は、年長組しかできない役だったので、あこがれていたのかもしれません。マリアになった年長組の子どもが「マリアの家族。家族が増えた」と言って喜びました。
日常の生活の中に、遊びの中に、ページェントの歌や台詞が自然に出てくることは、子どもたちの中でページェントはすでに、させられたものではなく、《遊び》として位置づけられたことになると私は考えます。
今年も、ある子どもたちが、勝手に替え歌を歌って遊んでいました。私は、いつも、どの子どもがどのような替え歌を作るのか、とても楽しみにしています。だって、替え歌を作ることができるのは、その歌の歌詞や内容を、正しく理解していないとできない作業なのですから。友だちのまねをして、同じように替え歌を作った子どもがいましたが「は~? それへんじゃない? いみわからん」と他の子どもからひんしゅくをかっていました。
やっぱり「おにごっこ」!!
最近、嬉しいことが沢山ありました。それは、年齢制限やその他の理由で入園を待っていた子どもたちが、次々に入園をして、みんなの仲間になったことです。3歳になったばかりの子どももいれば、もうすぐ6歳になる子どももいます。
幼稚園の子どもたちや保育者たちは、その子どもたちが入園してくる少し前から名前を憶えたり、新しい靴箱やロッカーを用意したり、お誕生表に名前を付け加えたりして、いろいろな準備をして、入園の日を心待ちにしています。しかし、新しく入園してくる子どもたちにとっては、幼稚園は全くの新しい未知の世界であり、もしかすると安心安全なわが王国から、どのようなところか想像すらつかない宇宙へ突然連れて行かれたかのように感じているのかもしれません。時には、その家庭独特の言葉やルールが、全ての世界で通じると思っており、それが通じないことでカルチャーショックを受けることもあります。よく、大人たちは「子どもだから、すぐ慣れますよ」なんて言いますが、本当にそうなのでしょうか?私は、それは、少し違っていると思っています。経験やコミニュケーションスキルが少ない子どもたちだと考えると、どうなのでしょう?子どもたちは、いったい何を頼りに、新しい人間関係を作っていけば良いのでしょうか?
それは、子どもであっても、大人であっても、『遊び」ではないかと思います。良質なおもちゃやルールが簡単な遊びが、一緒に遊ぶことで、お互いの距離を縮めてくれるようです。
新しく私たちの仲間になった5歳の男の子も、いろいろな不安を感じながらも、今の新しい環境に馴染んでいこうとしています。友だちから誘われ、躊躇しながらも参加した鬼ごっこ(高鬼)でしたが、ルールが簡単なこともあり、一緒に遊ぶことができました。鬼から追いかけられること、鬼になれば誰かを追いかけること、皆と一緒に走り回ること、タッチされなくてよかったねとお互いに喜び合い仲間意識を感じること、遊びのなかで一緒にスリルを味わうことなどなど。誰かと一緒に同じ時間を過ごすことが、どれほど素敵なことなのかを、彼は今、きっと感じているはずです。こう考えると、「鬼ごっこ」は、年齢が高い子どもたちにとって、人と人を繋ぐすばらしい遊びのひとつだと、改めて感じました。もちろん、私も、子どもたちから誘われれば鬼ごっこに参加して、ぜったいにタッチさせないぞ!!と園庭を走り回っています。しかし子どもたちも、いろいろ考え、最近では挟み撃ちにあい、「あ~やられた・・・」となることもあります。その時の子どもたちの「やった!!!」のニンマリの表情といったら・・・ああ!!くやしい!!!!!