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あそびとおもちゃ

過去ログ

ことばを育む

2020年11月6日

先日、言葉の発達についての研修に参加しました。👦🏻👧🏻子どもたちの言葉の発達に何が大切なのか?ということを、😊講師の先生はとても解かりやすく教えてくださいました。その内容をとても短い言葉で表現するなら、「たくさん遊んで、たくさん経験することで言葉が育まれる」ということでした。この言葉を聞いて、私は「子どもの遊びは学び」という言葉を思い出しました。

「言葉を育む」「言葉が育まれる」ということは、どのようなことなのでしょう? 例えば、👶🏼やっと歩き始めた子どもに、👦👩大人たちは満面の笑みでこう言うでしょう。☺「あんよは上手、あんよは上手」 この言葉で子どもは「あんよ(歩く)」という動作と言葉が結びつき、自分が何かをすることで周りの人たちは喜び、自分の存在を認めてくれるのだということを😍❣学ぶことでしょう。

もう少し大きくなり、外で遊ぶことができるようになり、お砂遊びをした時。👦👩大人は👦🏻👧🏻子どもに「お山を作ろうね」と言い、スコップで砂をすくい、山の形にしていきます。「こうやって、スコップでお砂をたくさんすくってどんどんかけていくと、お山ができるの」と言います。ここで子どもは「スコップ」「すくう」「お山」の三つの言葉を動作と一緒に😍❣学びます。そして👦🏻👧🏻子ども自身がスコップを持ち、その遊びをまねした時、👦👩大人は「大きなお山ができたね!上手にできたね!」と言うと、今度は「大きい」という言葉を😍❣学びます。

幼稚園や保育園での集団生活を始めると、👦🏻👧🏻子どもたちは興味のある遊びや、👫友だちや😀保育者から誘われた遊びを楽しんでいる時に、とても多くの事柄に出会い、たくさんのことを😍❣学んでいきます。例えば、運動会ごっこでは「速い・遅い」「長い・短い」「重い・軽い」「まっすぐ・曲がっている」などの様々な言葉。これらの言葉は、目に見える事柄と言葉が結びついているので、比較的理解しやすい言葉と言えるでしょう。しかし、「💖優しい」や「😠頑張る」などの言葉は目に見えるのもではなく、はっきりとした基準もありません。👫友だちの姿を見たり、自分自身が👫友だちや😀保育者からかけられた言葉や態度から「こういうことがそうなんだ」と😍❣学んでいくのではないでしょか? 例えば、運動会練習の年長組のリレーで、B君が転んで負け、チームのみんなががっかりしている時。そのチームのメンバーのA君が「B君が転んだから負けたんじゃないよ。大丈夫だよ。今度は僕がもっと速く走って勝つから」と言ったとします。その時に😀保育者は「リレーはみんなで協力してする競技だも。誰か一人の力で勝ったり負けたりするものではないと思うの。A君は👫友達のために自分ができることをちゃんと知っているのね。それはとても素敵なことだし、本当に優しい心を持っているのね」と言うことでしょう。 心は目に見えるものではありません。しかし、A君や😀保育者の言葉から、他の子どもたちは「💖優しい心」とはどのようなものなのかを学ぶのだと思います。そしてA君は、自分は認められている(自己肯定感)を感じることでしょう。

👦🏻👧🏻子どもは実体験から多くの言葉を😍❣学び、自分のものにしていくということを考えれば、「体を使ってたくさんの遊びを経験する」「👫友だちや👩‍👩‍👧‍👦家族や😀保育者、またいろいろな人と接することで、多くの言葉を学んでいく」ということが言えるのではないでしょうか?

👦🏻👧🏻子どもの言葉を育むには、特別な教材はいりません。👦👩大人が口うるさく言葉を教える必要もありません。日々のごく当たり前の生活の中での『💞豊かなコミュニケーション』『💗人との信頼関係』『💓自己肯定感』がとても大切なのでは?と私は思います。

 

 

 

超カンタン!! 10秒でできるお人形

2020年10月18日

皆さんは「人形」や「ぬいぐるみ」に、どのようなイメージをお持ちですか? 「人形」や「ぬいぐるみ」は単なる物、おもちゃとしてではなく、子どもたちにとって、また大人になっても人によっては自分の分身であったり、親友であったり、自分の心の内を全て素直に話すことができる相手だったりという関係もあるようです。

子どもたちの遊びを見ていると、「人形」や「ぬいぐるみ」は、その時々でいろいろな役割を演じていることがわかります。例えば、抱っこをして「赤ちゃん」、一緒に遊んで「おともだち」、そして自分自身、お父さんやお母さん、兄弟姉妹などなど・・・また、子ども自身が先生になり、人形やぬいぐるみは園児や生徒になり、幼稚園や学校ごっこをしていることもあります。

私は、絵本や紙芝居と同様に「おはなし」として、一人で人形劇をすることがあります。一人でするので、テーブルの上でできるくらいの規模の人形劇です。時間をかけて作った手作りの人形も使いますが、時には、身近な材料を組み合わせて短時間で作った人形を使うこともあります。

私の手作り人形で最も簡単に作ることができる物は、てるてるぼうずに毛糸の髪の毛を付けた「てるてるぼうず人形」と、もう一つは、「靴下人形」です。特に靴下人形は、人形劇「三匹のこぶた」のこぶたとして活躍しています。

靴下人形の作り方は、とっても簡単!! 必要な材料は、かわいい靴下とからのペットボトルだけ。100均のお店に行くと、大人用で顔の絵(マトリョーシカや犬、猫などもありました)のついた靴下が売っています。(もし、お近くのお店に売っていない場合はごめんなさい)その靴下の中にからのペットボトルを入れれば、ホラお人形の出来上がり!! 靴下人形に使用する靴下は、靴下を履いた時に足首に近いほうに顔の絵がくる物です。ペットボトルの中に粘土などを少量入れれば、立たせた時に安定した人形になります。また、中にアイロンビーズやペレット、鈴などを少量入れれば、振った時に音の出る人形になります。たくさん入れすぎるとうるさい音になるので、少しずつ入れて、音を確かめてくださいね。ペットボトルの中に物を入れる場合は、蓋をしっかりと閉め、蓋があかないように蓋とペットボトルのさかいめをビニールテープなどでグルグル巻いておくことがとても大切です!!! ペットボトルの替わりに靴下に綿を詰めれば、フワフワの人形になります。靴下の履き口を糸で縫いましょう。

「人形」や「ぬいぐるみ」は、子どもにとって、性別に関係なく、何か特別な意味がある存在だと私は感じています。もし、お子さんがどうしてもお父さんやお母さんの言うことを聞かない時には… 大人が人形やぬいぐるみを手に持ち、まるでそれらが話しをているかのようにかわいい声で伝えたいことを話すと、子どもたちはすんなり理解して聞くこともありますよ。

もしよかったら、10秒でできる超カンタン!!! ペットボトルと靴下で作るお人形を作ってみませんか?

 

 

 

いちばんすきなあそびは?

2020年9月18日

秋になり、不安定な天気が続いたある日のこと。👧満3歳のA子ちゃんと👦年少組のBくんとクラスの補助の👩保育者が3人でボードゲーム「My first 果樹園🍎🍏」で遊びました。このボードゲームは、4種類の果物がある果樹園に食いしん坊のカラスがやって来て、果物を食べるというゲームです。参加者全員 VS カラスという❤とても楽しいゲームです。

子どもたちと一緒に遊んだ👩保育者は、👧👦二人の子どもたちがこのゲームをとても楽しんでいたこと、そしてこの遊びをとても気に入り何回も何回も繰り返し遊んだこと、ルールを十分に理解していたこと、👧A子ちゃんと👦Bくんが楽しんでいる様子を他の子どもたちが見に来たこと、また、🧑満3歳のC君が時々このゲームに参加したことなどなど、💖満面の笑みで私に話してくれました。

なぜ👧👦子どもたちが、このボードゲームをとても楽しむことができたのでしょう? もちろん👧👦子どもたちの心身の発達により、ゲームを楽しむことができるだけのいろいろな能力が備わってきたということが一番の理由でしょう。そして、このゲームがとても素敵なゲームだということも言えるでしょう。そして、もうひとつ!! 👧👦子どもたちと一緒に遊んだ👩保育者が、以前からこのゲームに親しんでおり、その💘楽しさをよく知っていたということも、大きな理由の一つだと思います。

ボードゲームに限らず、どんなに素敵なおもちゃもどんなに面白い遊びも、ただ目の前にあるだけでは子どもたちにその楽しさも面白さも伝わることは無いと私は思います。本当にその遊びを知っている大人や少し年上の子どもが一緒になって遊び、💘心から楽しみ、そして💞楽しさや面白さを伝えることで、子どもたちは今まで知らなかった遊びに興味を持ち、そして💝心からそれを楽しむことができるのではないでしょうか?

自分が子どもの頃に経験した遊びで、とっても楽しかった遊びを思い出してみて下さい。そしてその遊びを、💞お子さんと一緒に楽しんでみてはいかかでしょうか? 例えば、虫取り、ボール遊び、かけっこ、縄跳び、お相撲、折り紙、トランプ、塗り絵などなど。用具などが必要ならば、今では100均で揃えることもできます。また、「おとうさんはね、お母さんはね、子どもの頃こんな遊びが好きだったんだよ」とお話しするだけでも、💝子どもの遊びの世界はどんどん広がっていくのです。

明日からの4連休。もしよろしければ、お子さんと一緒に、ご自分が子どもの頃一番好きだった遊びを、💞お子さんと一緒に一つだけ楽しんでみませんか? 😬真剣に!!!

遊びを見守る

2020年8月27日

👧🏻年中組のA子ちゃんが、ある日、形や長さの異なる積木を使ってとても興味深い積み方❣をして遊んでいました。長さが一番短い積木を一番下にして、間に柱となる2個の積木を置き、上へ上へと長さが短い積木から長い積木へと積んでいました。下が短く上に行くにしたがって長くなるということは、当然バランスが悪くなってきます。2~3段目までは、👧🏻A子ちゃんはお友だちと🙂おしゃべりをしながら積み木を積んでいましたが、それ以上の段になると😐急に無口になり、とても慎重にバランスを考えながら真剣な表情で積んでいきました。積む途中、積む場所がずれて危うく全部の積木が崩れそうになった時が何度かありました。積木がゆらゆら揺れたり、崩れそうになった時、👧🏻A子ちゃんは🤔自分で考えながら、少しずつ少しずつバランスを取りながら修正しながら、慎重に積んでいきました。

その積み方をすれば、当然バランスは崩れるに決まっていると😧一目でわかるときもありました。なぜ大人の私がそれが解かるかというと、それは今までのたくさんの😥失敗や🤩成功の経験から😊学んだからだと思うのです。親切心で、「それはうまくいかないよ」「こうするといいよ」など、つい口を出してしまいたくなることもあるかもしれませんが、その時は😬グッと我慢!我慢! 子どもの様子を☺じっと見守ってあげることも大切ではないでしょうか?子どもは、💞大人のアドバイスを必要としている時もありますが、💗ありのままの自分をやさしく見守ってほしい、そしてその自分を認めてほしいと思うこともたくさんあるようです。

もし、どうしても口出しをしたくなった時は、目の前の子どもと全く同じ遊びをして、💖自分自身で子どもが何を楽しみ何を感じているのかを体験してみたり、また、時には研究者になったつもりで、🙄「この子は、今この遊びで何を楽しみ、何を学んでいるのだろう?」としばらく観察してみるのもおもしろいですよ!!

 

遊びが伝わるということ

2020年7月28日

⛪東福岡幼稚園では、💞『縦割り保育』の活動を大切にしてきました。💞『縦割り保育』とは、年齢の異なる子どもたちが、いろいろな活動を一緒にするという保育の一つの方法です。

子どもたちは、💞『縦割り保育』で一緒に活動するうちに、😊年齢の異なる子ども同士がお互いに親しみを感じたり、🙂一緒に遊んだり、🤗年上の子どもは年下の子どもを可愛がったり、また、お世話をしたり、いろいろなことを教えたり、😃年下の子どもは年上の子どもにあこがれを感じ目標にしたりなどなど、💖お互いの違いをそれぞれ認め合いながら育っていく様子が見られます。また、💞『縦割り保育』で全園児が一緒に過ごす時間を設けることで、👩保育者も担任するクラスや学年の子どもだけではなく、他のクラスや他の学年の子どもたちの心身の発達の様子や、一人一人の子どもの様子を知ることができ、⛪幼稚園の保育者全員で園児全員、また園児一人一人の保育を考え、支えることができます。💞『縦割り保育』は👦🏻👧🏻子どもにとっても👩保育者にとっても多くのメリット❣があると考え、、✨朝の輪、礼拝、宗教教育、帰りの輪、多くの行事で💞『縦割り保育』を行ってきました

しかし、今年度は🧟‍♀️コロナウイルス感染拡大予防のためクラス単位での保育となり、残念なことに💞『縦割り保育』は💔できなくなってしまいました。ただ唯一、預かり保育の時間には💞『縦割り保育』ができることもあります。

朝の預かり保育は人数が少なく、毎日💞『縦割り保育』を行っています。👧🏻年長組の子どもが最近、体操教室で習ったことや上手にできるようになったことを披露することがありました。それを見ていた年少組の子どもたちが、その様子をいつの間にか真似するようになり、「😍できた!」と喜ぶ姿が見られるようになりました。また、👧🏻年長児が「こうするの」と正しい方法を教えたり、コツを教えたりする姿も見られるようになりました。昨年度までは、このような姿はごく当たり前の姿🍀でしたが、今年度は、そのような姿を目にすることがとても少なくなっていたことに改めて気づかされました。そして、異年齢の👦🏻👧🏻子どもたちが一緒にいるだけで、自然に遊びや技術、もっと広い意味では文化🖊を伝え、そして人間関係💖を築いていたのだということにも改めて気づかされました。人と人がつながれば文化🖊が伝承され、そうでなければ文化は伝わっていかないのではないだろうかと思いました。

🧟‍♀️コロナウイルスが流行する以前は、当たり前だと思っていた👦🏻👧🏻こどもたちの姿。今は💞『縦割り保育』の意味や大切さをとても感じています。

🧟‍♀️コロナウイルスの影響でできなくなってしまったことはたくさんありますが、単にそれを😥悔やむのではなく、できなくなってしまったことの意味や大切さを改めて🤔考えたり、また、それに代わる今できることはなにか?を🤔考えることも、とても大切ではないかと思っています。

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