過去ログ
おうちあそび(タオルのボール)
お外はとってもお天気が良いのに、お外で遊ぶことができなくなり、本当に保護者の方は大変な思いをされていることでしょう。
今回は、お家でできるボール遊びをご紹介します。でも、あんまり夢中になって、いっぱい動きすぎて、ご近所にご迷惑をおかけしないようにお子さまも保護者の方もお気を付けくださいね。
長方形のタオルなら、大きさや長さは関係ありません。長方形のタオルの真ん中あたりで1回かた結びをしてください。正方形のタオルの場合は、まず三角に折り、三角形の底辺の左右2か所を持ち、その部分で1回かたむすびをしてください。ほら!丸くなってきたでしょう!? でも、あんまり固く結びすぎると、当たった時に痛いので、軽く結んでくださいね。そして、結び目からはみ出した部分のタオルは、結び目の中に必ず入れ込んでください。正方形のタオルで作る場合は、三角形の頂点部分が残っているので、この部分をかたむすびの中に入れ込んでください。これで『タオルボール』は出来上がりです。もし、このはみだした部分をそのままにしておくと、恐ろしいことになってしまいます。それは、はみだした部分を子どもが持ち、まるでハンマー投げのように振り回したり投げたりして、予想もしないスピードでタオルが飛び、おうちの中はとんでもないことになってしまうからです。
『タオルのボール』は、もし当たってもそれほど痛くないこと(かたむすびの結び目は必ず軽く結んでくださいね)、それほど飛距離が出ないこと、バウンドしないこと、蹴っても転がらないことなど、おうち遊びには適したボールですが、くれぐれも、ご近所のことをお考えになって遊んでいただくことをお勧めいたします。
おうちあそび(かるた)
コロナウィルス感染拡大予防で、幼稚園はまだ休園状態です。もうしばらく、おうちあそびを楽しみましょう。
先日(4月7日)は『トランプ』の数を極端に減らして遊ぶ、幼児向けの遊び方をご紹介しました。今回は、『かるた』を使いますが、数を極端に減らして遊ぶと、年少組の子どもたちでも十分に楽しむことができると思います。
初めて『かるた』をするお子さんの場合には、年齢に関係なく、お子さんが選んだ絵札(絵だけが描いてある札)を5枚を使います。お子さんが自分で選んだ絵札なので、お子さんなりに特徴を捉ており、それぞれの絵札の違いを理解しているはずです。もし、5枚が多いと思われるなら、年齢によっては3枚でも十分だと思います。最初は、「この絵は、何が描いてあるのかな?」とお子さんに考えさせ、読み札とほぼ同じ内容の答えであれば、「よくわかったね!」とほめてあげてください。もし、お子さんの答えが読み札の内容と全く違っていた場合は、「そうだね。よくわかったね」とその答えを認め、「あれ?こんな絵もあるよ」と一緒に絵を見ながらお子さんの新たな気付きを待ってあげてください。次に、絵札を1枚1枚見ながら、読み札を読んでください。5枚の札の確認ができたら、さあ『かるた』の始まりです。
お子さんが読み札の文を耳で聞いて、絵札を正しくとることができるまでは、お子さん一人だけが絵札をとります。一人で取ることで、安心して慌てず『かるた』を楽しむことができ、自信をつけることができます。「かるたって、たのしい!! じぶんもできた!!」という達成感や満足感を十分に味わう時間を大切にしてください。
お子さんが自信をつけたら、おうちの方も参加してください。しかし、すぐに全部の札を使うとお子さんはあまりの数の多さにパニックになってしまいます。次は5枚をプラスするなどの工夫をし、少しずつ札の数を増やしてください。その時は、お子さんが選んだ最初の5枚だけは、お子さんの目の前に1列に並べて置きます。なぜなら、その5枚だけは、お子さんにとって自信のある札であり、いち早く取ることができるからです。こうして、自信をつければ、そのあとはもう大丈夫!! 自信をつけたお子さんは、勝ち負けの面白さも楽しむことができるようになっていくことでしょう。もちろん、5枚のかるただけを長期間楽しむお子さんもいるでしょうし、すぐにたくさんのかるたを使う方法を楽しいと感じるお子さんもいることでしょう。それぞれのお子さんの年齢や経験、発達によって、保護者の方が工夫し、判断してくださいね。
遊びは、もちろん楽しむことが一番ですが、ルールがあることを知ったり、それを守ることで他の人と一緒に楽しい時間を持つことができること、そして、勝つことの喜びとともに、負けることの悔しさを味わい、腹立たしさやもやもやした感情の受け止め方、その処理の仕方を学んでいくことができます。たった一人で遊んでも、それはなかなか学ぶことはできないでしょう。人と一緒に遊ぶことでしか学べないこともたくさんあります。遊びの中で学ぶ一番大切なことは、人間関係であり、それはお子さんが学校生活や社会に出たときに一番必要とされることだと思うのです。
おうちあそび(トランプ)
コロナウイル感染拡大予防のため、3月は東福岡幼稚園は休園になりました。そして、そのまま春休み。そして、4月。それぞれのご家庭で、子どもをどのようにして遊ばせようかと、大変ご苦労されていらっしゃることと思います。
それぞれのお子さんの年齢や発達、興味によりお勧めする遊びは全く異なりますが、お家でできる遊びとして、100均のお店でも手に入るで【トランプ】はいかかでしょう?
例えば『神経衰弱』はいかかでしょう? 「エッ? 幼児ができるわけないでしょう!?」とお思いの方。物は考えようです。 現在、幼稚園に通っており4月から年少組になる子どもたち(現在3歳の子どもたち)は、まだ数字を読むことは難しいと思います。でも、工夫すればその年齢の子どもたちも『神経衰弱』は、ゲームとして成立するのです。
初めてトランプに触れ、初めて『神経衰弱』をする場合は、使用するトランプのカードは6枚にします。1を2枚、10を2枚、13(K)を2枚用意します。なぜこの3種類のカードなのかというと、それぞれ特徴があり、わかりやすいと思うからです。最初にカードを表向きにして、お子さんに「どのカードとどのカードが仲良しかな?」と子どもに聞きます。お子さんが「これとこれ」と同じ数字のカードを見つけることができれば、それぞれのカードの違いを十分に理解していることが確認できます。ここで、「よくわかったね!」とお子さんを褒めてください。次に、同じ数字のカードを横に並べ、子どもがその2枚ずつのカードがどこにあるかを記憶した後に、「今度はカードがかくれんぼするから、仲良しさんを見つけてあげてね」と言い、お子さんの目の前でカードをゆっくり裏返します。そして、「仲良しさんはどこかな?」とお子さんにカードを1枚ずつめくらせ、同じ数字のカードを続けてめくることができれば、「上手に見つけることができたね!」とほめてください。「今度は、カードがお散歩に行くよ」とカードの位置をばらばらにします。なかなか同じカードを見つけることができないときは、大人が「ここにあったかな?」と何度でもヒントを出し、お子さん自身がそのヒントを頼りにカードを自分でめくることができるようにし、同じカードを見つけた時には、一緒に喜んでください。
お子さんがルールを十分に理解し、もう一度したいと要求したときは、使用するカードの数を増やしても良いと思います。しかし、カードを増やすときは、お子さんに「どのカードが好き?」と聞き、お子さんが増やすカードを決めます。自分で選んだカードなので、お子さんの記憶にも残っている可能性が高いからです。お子さん自身にカードを選ばせると言っても、急にカードの数をたくさん増やすと途端にゲームの難易度は高くなり、お子さんの興味は半減どころか全く面白くなくなってしまいます。もし、カードの数を増やすならば、3歳ならば3ペアの6枚を増やすと考え、それ以上の年齢ならば、お子さんと話し合って何ペア増やすか決めるのも良いでしょう。
このようにカードゲームに限らず、『全てのことは少しずつ』=『スモールステップ』!!お子さんの興味や発達に合わせて、少しずつ少しずつレベルを上げていくと、お子さんも十分に理解し楽しむことができ、興味をもって集中して取り組むことができるのではないかと思います。
人間関係と生きる力を学ぶ良質なおもちゃ
先日、園長と職員でキリスト教保育に関する月刊誌を読み、「子どもたちの友だちとのいざこざ」についてお互いに自由に感想を述べあいました。そして人間関係を作っていくことの難しさや大切さを、日頃の保育実践を通して改めて感じ、自分たちの保育を振り返るための良いひと時となりました。
幼稚園の子どもたちは、縦割り保育で満3歳~年長児が一緒に過ごす生活の中で、年下の子どもたちは年上の子どもたちのお互いのかかわりを見ながら、人間関係を学んでいくこともあるようです。子どもたちが人間関係を学ぶ場として、いろいろな経験をする幼稚園などの集団保育が考えられますが、もう一つ、人間関係を学ぶツールとして、良質なおもちゃが考えられます。
幼稚園には、友だちと協力して楽しむおもちゃ、お互いに勝敗を争うおもちゃなど様々なおもちゃがあります。子どもたちは遊びながら、遊びのルールを知りそのルールを理解しそれに従うこと、例えば順番を待ったり、協力したり、勝敗を競ったり、勝つ喜びや負ける悔しさを経験したり、たくさんのことを学んでいきます。友だちと楽しく遊ぶには、良い人間関係を作らなければ一緒に遊ぶことができません。それで、子どもたちはルールを理解し、お互いにそれを守ることで、良い人間関係を作ることができるということを少しずつ学んでいきます。
また、偶然性のあるおもちゃは、幼児にとって必要だと思うのです。もし、全てのおもちゃが、能力や技術のみを必要とするおもちゃであれば、勝敗は常に決まってしまうと思いませんか? 偶然性のあるおもちゃであれば、常に大人が勝ち、常に子どもが負けるわけではありません。保育者が、満3歳の子どもに負けてしまうことだってあるのです。特に、年中児や年長児は保育者に勝ったとなると、得意満面!! 大喜びです!!! 小さく幼い者が弱く、大きく能力や技術の高いのもが優位に立つわけではない。たとえ弱くても、強いものに勝つチャンスはいくらでもある、ということを子どもたちはいろいろな遊びの中から学び、それが「生きる力」「生きる喜び」の一つになっているのではないかと思います。
3月14日は、年長ひかり組の卒園式でした。幼稚園の砂場や昔ながらの固定遊具、保育室のいろいろなおもちゃで日々遊び、多くのことを学んだ小さな小さな幼稚園の子どもたちが、小学校という大きな大きな社会に巣立っていきました。彼らの幼稚園での学びが、小学校生活で良い「人間関係」を作り、「生きる力」となることを心から願っています。
そして、4月になると新入園児が入園してきます。幼稚園のおもちゃで遊ぶことで、たくさんの楽しさと、これから生きていくうえで大切なことをたくさんたくさん学んでいってほしいと思っています。
体を大きく動かす外遊びの効果かな?
満3歳児と年少組の子どもたちは、入園してしばらくは、朝や昼食後の自由遊びの時に室内遊びを好んでいましたが、今では、園庭の固定遊具や砂遊び、鬼ごっこなどの遊びに興味を持ち、多くの子どもたちが園庭で遊ぶことを好むようになってきました。しかし、室内での遊びの方が好きで、誘えば園庭での遊びにも参加するのですが、自ら園庭の遊びにはあまり参加しない子どももいます。自由遊びの時間なので、遊ぶ場所や遊びの種類は全て自由です。
先日、この子どもたち全員で体育用具(マット・鉄棒・平均台・跳び箱)を使った遊びをしました。体育用具を使うといっても、体操選手のような技術を伝えるのではなく、両手をまっすぐ上に伸ばして両足ジャンプをしながらマットの上を進んでみたり、鉄棒にぶら下がり膝を曲げ体をブランコのように前後に揺らしたり、自分が一番歩きやすい方法で平均台を歩いたり、跳び箱の上からジャンプしたり・・・ どれも、方法は簡単ではあるのですが、自分で自分の体がどのように動くのかをイメージして、そして自分の体ををうまくコントロールしなければいけない遊びです。もちろん、それらの遊びをしているときに自分の体や動きを確認するための鏡はありません。自分では見ることができない自分の体や動きを、想像しながら動くのです。わたしたち大人は何も考えずに、当たり前に体を動かしているのですが、でも、良く考えてみると、いろいろ体の部分を同時に動かしてコントロールすることって、ものすごく大変ですごいことなのではないかと思うのです!
もちろん、少ない人数の子どもたちから受けた印象なのですが、園庭での遊びを好み、走ったり、登ったり、ぶら下がったり、跳んだり、飛び降りたり、重たい物を運んだり、砂を掘ったり積んだり、また、年上の子どもたちがしている遊びを見たり、時には自分なりにまねしてみたり、いろいろな動きを経験してきた子どもたちの方が、自分の体のコントロールをすることが少しうまくできているように見えました。今は室内遊びを好んでいる子どもたちにも、感染症の危険が無く、空気が汚れていない日には、園庭で遊ぶ楽しさを伝え、いろいろな遊びに親しむチャンスを作ろうと思っています。本当に狭い狭い園庭ですが、体をたくさん動かして遊ぶことって、やっぱりとても切なことなのだと、子どもたちの姿から学びました。