過去ログ
二人で一緒に 『組み立てクーゲルバーン』
春休みのある日の預かり保育でのこと。
年中組と年長組の子どもが『組み立てクーゲルバーン』で遊ぶことにしました。いつもは、自分たちの
アイデアで組み立てて遊ぶのですが、この日は「これとおんなじのつくる!」と言い、クーゲルバーンが入っている箱に写っている写真のとおりに組み立ててみようということになりました。
私はその様子を見ながら「そんなに難しいこと、この二人だけで本当にできるのかな? 多分、途中でできない
と言ってあきらめるのでは? それとも、意見が食い違って、
けんかにでもなるのかな?」と思いました。
ところが、年長組の子どもが
年中組の子どもをリードしながら、なんと見事に短時間のうちに箱の写真と全く同じ組み立て方で、
二人だけでクーゲルバーンを組み立ててしまったのです
いつもは、
口げんかがは始まりそうな場面でも、この時は、
二人で「どうしたらいいのかな?」と一緒に仲良く組み立てていました。
私は「エ?本当にこの二人で組み立てたの?」とただ驚くばかり
その後は、出来上がったクーゲルバーンに、ビー玉を何度も何度も繰り返し転がして遊んでいました。途中で、うまくビー玉が転がらなくなった時も、この
二人にとっては自分たちで組み立てたクーゲルバーンが
最高の出来と思っているのか、コースのずれなどの修正はほとんどせずというか気づかないのか、ビー玉の転がし方を変えることで、うまく転がらない原因を探っていました。
学年が異なるお友だちと一緒に楽しく過ごす経験をした
年中組の子どもには、
新年度になったら新しく入園してくる
子どもたちとのつながりを積極的に持ち、自分が感じた縦割り保育の
楽しさを伝えていってほしいと願っています。
手袋人形
い冬には、マフラーと手袋は必需品ですね。特に
冷え性の方は、体の中の首と名のつくところ、「首・手首・足首」をマフラーや手袋、そしてハイソックスなどで覆うと、随分楽になるようです。
5本指の手袋があれば、かわいい
指人形を作ることができますよ。とっても簡単なのは
『ウサギの指人形』、少しコツがいるのは
『人の形をした指人形』です。どちらも毛糸などの
手袋で作るとふんわりした物に、また、
カラー軍手などで作ると少しスリムな物が出来上がります。
手袋人形の目や口は、きちんとした作品として残す場合は
シールフエルトで作り、もう少し手軽に作るには紙の丸シーなどを利用すると良いでしょう。でも、例えば、外出先で
少しぐずりだしたお子さんのために即席で作るときには、目や口は無くても大丈夫です。顔のパーツがなくても、保護者の方がその指人形を手にはめ、お子さんに
語りかけるだけで、お子さんはその
手袋人形と一緒に楽しい時を過ごすことができるからです。
ちなみに、『人の形をした指人形』は、私自身が小学校2年生くらいの時に友だちからその作り方を教えてもらったと記憶しています。そして
『ウサギの指人形』は私が幼稚園の先生になってから、園児から教えてもらいました。
今、私はこの二つの指人形の作り方をいろいろな人たちに
伝えています。
これって、文化の伝承!? なのでしょうね。
寒~い冬に楽しい遊びは?
【大寒】とは「最も寒い時期」という意味で、今年は1月20日~2月3日までの15日間とのことです。【大寒】を迎えたとたん、福岡市内では1月23日と24日は
小雪がちらつくとっても
さむ~い2日間となりました。
幼稚園の園児たちは、
「ゆきだ!」
「
ゆきだるまつくりたい」と
積雪に大きな
期待をしていたのですが、残念なことに
雪だるまを作ることができるほどの積雪はなく、
がっかり・・・でした。
寒いからと言って子どもたちがずーと部屋に閉じこもっていると、身体の中のエネルギーを十分に発散することができず、エネルギーをため込んで
イライラしたり、ちょっとしたことで
泣いたり、急に
激しい行動をとったりといったことはありませんか?
こんな時こそ、戸外で遊びたくなる遊びをしてみませんか?
その遊びとは、一説によると平安時代に中国から日本に伝わり、江戸時代に庶民の遊びとして定着したといわれる≪凧揚げ≫です!!
できれば、お子さんとご家族ご一緒に手作りでビニール凧を作っていただけたらと思います。作り方は、意外と簡単です。「ビニール凧の作り方」で検索していただくと、いろいろな作り方が出てきます。ぜひ、お試しを!!
凧を作ると、遊びたくなります。 → 遊びたくなると、子どもは寒くても外に出かけます。 → 凧を揚げるには、最初は走らなければなりません。 → 走ると少し体が温かくなります。→ 最初は風の冷たさを感じますが、だんだん凧揚げが楽しくなります。 → 走ったり楽しいことをすることで、子どもは身体にたまった
エネルギーを
発散することができます → 子どもに付き添っている大人はじっとしているので、余計に
寒さを感じます。 → それで、大人は少し体を動かそうと思い、凧揚げをしてみたくなります。 → 大人も子どもから凧を借りて、凧揚げをしてみます。 → 子どもは
凧を返してほしいと言い、大人の後ろから追いかけてきます。 → 凧揚げをしながら、大人と子どもの
追いかけっこが始まります。 → 追いかけっこをすると自然に
笑顔になり、とっても楽しくなります。
市販の凧を購入するもよし、自分で
凧を作るのもよし。ご家族で凧揚げをしてみませんか? 思った以上に楽しいですよ!! でも、必ず電線のないところでして下さいね。くれぐれも凧を電線に引っ掛けて、電力会社に
ご迷惑をおかけしないようにしてくださいね。
カードゲーム【NINE TILES】(ナインタイル)
満3歳のA君は、自らいろいろな遊びに興味を持ち、室内では
年上のお友だちや
保育者といくつかのゲームを楽しんでいます。ある日、一つ年上の
年少組のB子ちゃんから「A君は頭が良いね!」と褒められました。私がA君に「頭が良いねて褒められたね!」と言うと、
A君は「髪の毛がね」と応えました。子どもの言葉の表現の受け取り方は
いろいろなんだなと、改めて感じました。
と言うことで、今回は頭が良くなる
のではなくて、
頭をたくさん使う、つまり、
いっぱい考えながら遊ぶカードゲームを一つご紹介しましょう。
それは【NINE TILES】(ナインタイル)というカードゲームです。ゲームのタイトどおり、9枚の小さなカードを縦横に3枚づつ並べて遊びます。でも、9枚のカードには表と裏にそれぞれいろいなマーク(模様)が描かれており、指示カードと同じ並びに正確に並べなくてはいけません。ただカードを並べるだけなのに、意外とうまくいかず、
あれ?あれ?の連続になるのです。でも、9枚のカードが指示カードにどおりに並ぶと、
何とも言えない達成感があります。
今は、年中組と年長組の子どもたちがこの遊びに
夢中になっていますが、小学生以上ならばこのゲームの面白さとコツを十分に理解した後に、例えば一定時間に何枚の指示カードの課題を達成できるのか?とか、お友だちと同時にスタートしてどちらが早く指示カード通りに並べることができるのか?とか、またグループ対抗でしてみるとか、いろいろな遊び方出来そうです。
でもやはり最初はどんな遊びでもゲームでも、自分のペースでゆっくりゆっくり心いくまで十分に
独り遊びを楽しんで、それから
お友だちと一緒に楽しむことが一番良いのではないかと私は思います。
集団遊び 『鬼ごっこ』かな? 多分そうらしい
最近、満3歳と年少組の数人の子どもたちの園庭遊びに、
変化が見られるようになりました。年長組に兄弟がいる
子どもたちは、10月ごろから年長組の
『鬼ごっこ』に自ら参加し、ワーワーキャーキャー楽しそうな声をあげながら、年長組の子どもたちと一緒に走ったり逃げたりしながら遊んでいました。
その子どもたちの影響なのでしょうか? つい最近、
満3歳と年少組の子どもたちだけでの
『鬼ごっこ』が始まりました。
一人の子どもが年長組のマネをして、「こおりおにするもの、このゆびとまれ!」と言い、それに興味を持った
数人の子どもたちが参加し、中には
鬼きめを始める子どももいて、なんと
自主的に
『鬼ごっこ』を始めました。しかし、そこに参加する
子どもたちの全員がその『鬼ごっこ』の方法やルールを十分に理解しているのかは、
かなり???(疑問)といったところではあるのです。
その『鬼ごっこ』がどのように展開されるのかを
私は少し離れたところから、とても興味を持って見守ります。誰が鬼なのかわからず、全員がキャーと言ってちりじりになってしまうこともあれば、鬼を決めたはずなのになぜか数人が鬼になり、他の子どもたちはよくわからないうちにたくさんの鬼からタッチされ、タッチされた子どもは
途方にくれたり、
泣き出してしまったり・・・ そしてその
『鬼ごっこ』がいつの間にか途中で終わってしまうことも・・・
まだまだ集団遊びの『鬼ごっこ』を楽しんでいるとはいいがたい子どもたちですが、子どもたちが自ら群れを作り、友達と一緒に遊ぶことを楽しいと感じる姿に、彼らの
心の成長を感じています。
人とコミニュケーションをとることの楽しさ、嬉しさ、大切さ、大変さを
子どもたちは感じながら、自らの体験の中から
いろいろなことを学び、日々成長していくのでしょう。大人の手を介せず、自分たちで遊びを作っていくこの姿は、
本当に感動的なものです。