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あそびとおもちゃ

過去ログ

一つのことに、集中すること

2019年3月24日

子どもたちは、自分で好きな遊びを見つけると、とても💖『集中して』遊びます。それは、時間の長さには関係なく、長時間でも短時間でも、そのような様子が見られます。

しかし、新学期や入園したばかりのころには、😳一人でじっと立って、何もしていない子どもがいることがあります。もちろん、新しい生活になり、自分が何をすればよいのか迷ってそのようにしていることもありますが、😳その子どもたちの様子をよく見てみると、孤独感にさいなまれて、まったく何もしていないわけではなく、周りにいる子どもたちやその子どもたちがどのような遊びをしているのかをじっと観察🙂していることがあります。そして、他の子どもたちの遊ぶ様子を見て、どのような遊びがあるのかを知ったり、その遊ぶ様子を見て楽しんでいることもあります。決して、キョロキョロしているわけではなく、ある一定時間一つの遊びを💖『集中』して見ているのです。

この💖『集中する』ということで、私は以前から不思議🤔に思っていることがありました。それは、例年もそうですが、特に今年度の子どもたちは、人の話を『落ち着いて、集中して聞く』ことが出来たことです。その理由は何だろう?🙄と、ずっと思っていました。そしてつい最近、ある人と話をしていて、その答えが見つかった🌈のです。

その人は、こう言いました。「この幼稚園の子どもたちが、強制されて人の話を聞いているのではなく、🤗自分から聞こうとしているのは、きっと、💞家庭で保護者が子どもたちの話をきちんと聞いてあげているからだと思いますよ。自分が話したい時に、話を聞いてもらい、心も受け止めてもらって満たされている❤から、他の人の話も聞いてみようという気持ちになっているのだと思います。」そして「この逆もありますよ。💔いつも話を聞いてもらえない子どもは、😱自分の話を聞いてもらいたい時に大きな声で何度も何度も相手の名前を呼び続け、😤大きなアクションでとてもアピールすることがあります。そうしないと、相手が反応しない🤬😫ので、日頃からそうするしかないようです。」

3月の聖句(聖書の言葉)は、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」でした。この聖句は、年中組の暗証聖句でした。❣まさに、これですよね!私たち保育者が、日ごろからどれほど子どもたちの心の声😍を聴いているのか?は、子どもたちが鏡となり、私たちに私たちの本当の姿を見せている✨のだと思います。今年度も、反省することがいっぱいでした・・・来年度こそは・・・

 

おもちゃの選び方

2019年2月28日

毎年、夏に幼稚園で開催している「おもちゃの広場」や、私が個人的に参加しているグッド・トイ委員会(質の良いおもちゃを紹介したり、良いおもちゃで遊ぶことが出来るイベントなどを企画)にボランティアとして参加しているときに、次のような質問を受けることがあります。🤔「我が子に合ったおもちゃは、どれでしょうか?」と言う質問です。

初めて会った子どもに合うおもちゃを紹介することは、🙄かなり難しいことです。しかし、まず、最初に言えることは、子どもの年齢です。🤗その年齢に合ったおもちゃはどのようなおもちゃなのかを考えます。同じ年齢でも、一人一人の発達は異なるので、その子どもが今どのような発達段階なのか?また、どのようなことに興味をもっているのかを観察します。そして、いくつかのおもちゃを選び、子どもと一緒に遊んでみます。すると、😍その子どもが今、好きなおもちゃの候補がいくつか上がってきます。そこで「このようなおもちゃに、お子さんは興味があるようですね。興味のあるおもちゃがお子さんにとって、一番良いおもちゃだと思いますよ。◎歳くらいのお子さんだとこのようなおもちゃで遊ぶことで、🌈こういった発達が促されることでしょう。」とお答えしています。

先日、幼稚園の園庭で🧒年少組の男の子が砂遊びをしていました。その子どもは、砂遊びが好きで、よく砂遊びをしているのですが、その日は、一人で黙々と遊んでいました。いつもと同じように塩化ビニールパイプ(塩ビパイプ)を使っているのですが、その使い方が今までとは少し違っていました。少し間をあけた二つの小さなバケツの上にパイプを渡し、パイプの中に💦水を流していました。地面が少し傾いていたので、💦水はゆっくりちょろちょろ流れていました。しばらく遊んでいると、片方のバケツからパイプが落ち、💦水はスピードを増して流れて行きました。その子どもは、もう一度パイプを二つのバケツに乗せ💦水を流しました。次に片方のバケツを取り、パイプに💦水を流し、それぞれの💦水の流れ方と二つの条件の違いを確かめていました。

もし、あなただったら、🧒この男の子に、どのようなおもちゃをすすめますか? この子どもは、TVの『ピタゴラスイッチ』が好きだと保護者から聞いています。

おもちゃの候補の一つとして、私は【クーゲルバーン】を考えました。【クーゲルバーン】は色々な種類がありますが、坂道にビー玉などを転がして遊ぶおもちゃです。もうすぐ年中組になる子どもなので、自分で坂道を組み立てて遊ぶことが出来る種類のものを紹介してみようと思いました。自分で組み立てることで、色々な坂道を作ることができ、上手くビー玉が転がることもあれば、、途中で失敗することもあります。自分の予想とは異なったときや、思い通りにならないときに、どこに原因があるのかを考え、何度でもやり直すことが出来ます。物事は😊うまくいくときも、😖うまくいかないときもあることを遊びの中で学んでいきます。自分が挑戦することで、😇何度でもチャンスが与えられることを学ぶこともできます。物の角度や傾斜で、転がすもののスピードに変化が現れることを、知ることもできるでしょう。また、物事には、始まりと終わりがあることも学ぶことでしょう。たった一つのおもちゃから、🌈これから生きていくために必要な事もたくさん学ぶことが出来るのです。❣

でも、子どもには、ただ、👀「こんなおもちゃが幼稚園にはあるけれど、遊んでみる?」としか言いません。もし、🧒この男の子がその時に興味を示さなかったら、私にとっていくら素敵なおもちゃでも、その時は潔く💔諦めます。そして、しばらくまた、その子どもの様子をよく観察して、同じような遊びをした時にもう一度勧めてみるつもりです。なぜなら、大人も子どもも、興味のある物しか本当には💖楽しむことが出来ないと思うからです。💞楽しく遊ぶことが出来るおもちゃが、今のその子どもにとって、一番必要で、楽しく遊びながら一番多くの学びを得ることが出来るおもちゃだと思うからです。

 

はさみが上手になっている!

2019年1月28日

子どもたちが、幼稚園で使う道具の中でも、『はさみ』は、難しい道具の一つだと思います。幼稚園に入園するまで、まったく、ただの一度も『はさみ」を使ったことがない子どもがいることもあります。確かに『はさみ』は使い方や管理の仕方によっては、かなり危険な道具ともいえないことはないでしょう。

幼稚園では、『はさみ』を使ったことがある子どもたちにも、まったく経験のない子どもたちにも、『はさみ』の使い方の《はじめのいっぽ》から伝えていきますが、やはり、今までの経験の差は、仕方がないことでしょう。しかし、幼稚園では、その経験や技術の差を「上手・下手」と評価することはありません。ましてや、経験のない子どもたちだけを集めて、特別に『はさみ』の練習をさせることもしません。なぜなら、他のいろいろな遊びを経験したり、日常生活で手をたくさん使ったりすることで、手の機能が次第に発達し、『はさみ』を思うように使いこなすことができる手になっていくからです。つい最近のことですが、年少組の二人の子どもたちが、このことを証明しました。特に乳幼児は、一つのことをとことん練習するよりも、いろいろな経験をすることによって、いろいろな機能が発達していく傾向があると思います。そう考えると、いろいろな遊びを経験するチャンスがある子どもが、いろいろな機能を発達させていくことができるということなのですね!

ぼくもできた! わたしもできた! そしてその後・・・

2018年12月16日

12月8日土曜日に、幼稚園の🎄『クリスマス礼拝・祝会』をしました。もちろん、子どもたちが毎日お友だちと一緒に練習してきた🎄ページェント(ページェント=生誕劇・・・詳しくは、「あそびとおもちゃ」の11月をご覧ください)もしました。たくさんのお客さんの前で、とても😑緊張してはいましたが、みんな自分ができることを精一杯しました。会場は、園児の保護者、祖父母などたくさんの方で大入り満員でしたが、ども方も自分の子どもだけではなく、すべての園児の姿をとても💖暖かい目で見守って下さいました。 ぼくもできた! わたしもできた! 子どもたちの感想は、😍「たのしかった~」その一言にすべてが集約されていました!!

さて、その後の子どもたちは?  朝の自由遊び(登園後、自分で選んだ好きな遊びをする時間)や保育終了後の預かり保育の時間に、毎日のように🎄「ページェントごっこ」をする姿が見られます。11月に記した姿とは異なる姿です。実際にこの遊びをしているのは、年中組と年少組です。頭に布を巻き👩「マリア」(イエス・キリストの母)になり、時には、お人形を抱いています。お人形は、👩マリアが抱いていた👶イエスさまです。そして、頭に小さな帽子を被った👦ヨセフ(イエスの父)が登場することもあります。👩マリアと👦ヨセフの場面の歌も上手に歌っています。また、そのままの姿で、天使になったり、星になったり、羊や羊飼いになったり、いろいろな役に変化しながら、お気に入りの場面だけを繰り返して演じたり、🎄ページェントの台本通りに演じたり、いろいろな遊び方をしています。👩マリアも👦ヨセフも年長組が演じた役なので、練習の時にはきっと、憧れを持って見ていたのでしょう。今は遊びの中で、自分が実際にその役を演じることができる😃嬉しさと、そして、自分の実力がその役を演じるだけのものであったことへの☺自信を、自分自身でとても感じているようです!

🎄ページェントは、毎年同じ台本、同じ役で行います。それは、単なる劇ではないからです。一度その劇に参加したからと言って、その劇全てを理解できるほど単純な内容ではないからです。園児は、満3歳そら組で入園すると、卒園までに4回🎄ページェントに参加します。(入園の時期により、残念ながら参加できない場合もあります)その園児たちは、1年目は「こひつじ」役(ちゃんと台詞もあります)、2年目からは、二つ以上の役から自分でしてみたい役を選ぶことができます。子どもたちは、自分で選んだ役を演じたり、遊びの中で異なる役を演じることで、🎄ページェントの話や役について、少しずつ理解を深めていきます。

この遊びから、今、新たな遊びも生まれています。それは、まさに「妊娠ごっこ」と「出産ごっこ」です!👩マリアが赤ちゃん(👶イエスさま)を生むことを理解できたからこそ、このような遊びに発展したのでしょう。👩マリアになり、自分の洋服の中にお人形や小さなぬいぐるみを入れて妊婦姿になったり、「うまれる~」と苦しそうな声を出したり、子どもたちの遊びは無限に広がっていきます。  🤗あ~おもしろい!!  😊幼稚園って、本当におもしろいわ~!!

ぼくのうた・わたしのうた(遊びから、自分のものへ)

2018年11月25日

早いもので、もう目の前は12月!! キリスト教の教会の附属の幼稚園で一番大切な行事は、なんといってもクリスマスです!!!子どもたちは、11月になるとクリスマスの準備と共に、クリスマス礼拝・祝会に向けて、ページェントの練習を始めます。ページェントとは、聖誕劇または降誕劇のことで、イエス・キリストが生まれるまでの話を、劇にしたものです。

私たちの幼稚園では、最初から配役を決め、劇の練習をするわけではありません。子どもたちは、それぞれ、自分がなりたい役になり、しばらくはページェントごっこをしながら、自分はどの役になりたいのかを考え、自分で決めていきます。それで、毎日配役が変わり、また、本来は一人でする役を複数で演じたり、男女の区別なくいろいろな形でページェントごっこを楽しみます。もちろん、配役については、最終的に子どもたちの希望が全てかなうわけではありませんが、ページェントごっこをするうちに、子どもたちは自分がなりたい役をいくつか見つけ、第一希望の役になれないときは、第二希望の役になろうなどと、自分で考えていきます。ページェントごっこをして、子どもたちの希望がある程度はっきりしてきたときに、配役を決めます。もちろん、保育者が決めるのではなく、子どもたちが自分たちで話し合いをして決めていきます。役によっては、一つの学年に任されることもありますが、満3歳そら組以外は、二つ以上の役から自分で選ぶことができます。

配役を決めるころになると、子どもたちはページェントの歌の中に、それぞれお気に入りの歌を見つけ、いろいろなところで口ずさむようになります。廊下を歩きながら誰かが歌いだすと、他の子どもたちが一緒に歌いだしたり、先日は、トイレの中が騒がしいと思ってのぞいてみると、女の子たちが、用を足しながら歌い、用を足した子どもたちは、トイレの個室の中でその歌の振り付けと一緒に歌っていました。(次にトイレの順番を待っているお友だちがいるのに、そんなことは忘れてしまい、大きな声で、その役になりきって、役を演じていました。)男の子たちも、同様に用を足しながら、女の子とは異なる歌を歌っていました。朝の登園後や、昼食の後の自由遊びの時間にも、布を体に巻き、好みの役になりきって遊ぶ姿も見られます。

最初は、保育者から提案されたページェントごっこと言うものが、しばらくすると、子どもの生活や遊びの一部となっていくのです。ページェントが、自分のものになり、自分が演じること、そしてお友だち一緒に演じることがどんどん楽しくなる、その姿を見ることは、私にとってとても嬉しく楽しいことです。

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